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チリの教育格差

2018.11.23.22:36

チリの大学って入るのは簡単(誰でもってわけじゃないけど)でも卒業が難しいっていうのは旦那から聞いていました。
旦那の友人でも大学には入ったけど卒業してないって人はチラホラ。
だからああ、卒業難しいんだね、くらいに考えていたんです。

ちなみに旦那は大学に10年近く通っていました。
何でそんな留年し続けたんだ、と疑問にも思ったのですが話を聞いて納得。
理由はチリの大学入学前までに受けられる教育の格差の問題です。

あ、旦那は入学当初他の学科を専攻していて4年目になって自分が卒業するのが難しいとわかって学科変更したのも10年ちかく通った理由の一つです。

大学入学初年度は200名から300名くらいのクラスメイトがいるそうです。
それが学年が上がるにつれてクラスメイトが消えていく。
試験突破できず諦めて大学を辞める人が何人もいるからだそう。
で、最終的に大学卒業時には一緒に卒業する人は20名から30名、その卒業生のなかでも全く留年せずに卒業する人間は数%とか。

で、誰が留年せずに卒業するかというと高校まできちんとした学校で大学で勉強するのに必要な勉強をきっちりとしてきた賢い人間だそう。
もうちょっと詳しく言うと、大学で学んだことを比較的簡単に頭で理解して自分のものにしていくには高校までに大学で学ぶのに必要な基礎知識を体得していなければならない。
たとえ高校までに基礎知識を学んでいても体得していなければ大学ではつまづく。
ただ、チリの学校ってピンからキリまであるから非行少年少女が通うような学校は当然大学で学ぶのに必要な基礎知識を生徒に教えていない。
というより、教える余裕もないんでしょうね。
これが教育格差に近い。

旦那はもともと人よりも勉強を頭に叩き込みやすいタイプだったから大学入学まではなんとかこぎつけた。
でも大学に入学すると大学の授業内容を理解するだけの基礎知識を高校までに学んでいない。
だから授業を理解し試験を突破するには独学で他の人間はすでに学んだであろう基礎知識を学んでそれから大学の授業を理解しなければならなかった。
それって相当な忍耐力が必要とされるはず。

他の大学を卒業せずにドロップアウトする学生も旦那と同じような状況に遭遇しているんじゃないかと。
ある程度の持ち前の賢さで高校まではすんなりいき、大学入学まではこぎつけた。
でも実際に大学の講義を受けていると他の人は持ち合わせている基礎知識がない。
何とかついていこうと努力したけどとうとう忍耐力もつきて卒業を諦める。

留年する中で卒業できるのか、このまま学費を払い続けることにメリットがあるのか、など色々なプレッシャーも降りかかってくる。

だからこそチリでは大学をきちんと卒業した人はプロフェッショナルということで高給取りへのスタート地点に立つことができるわけです。
サティフィケートなんてタダの紙切れ一枚ですがね、その紙切れを取得するのには忍耐力も必要とされている。

だからチリでの高学歴者は忍耐力もあり、マトモな人間が多いんですね。

大学で困らないだけの基礎学力が学べる学校、子供が大学へ行くことを望んでいるのなら最低でもその基礎学力を提供してくれるレベルの学校に通わせてあげるのが親としてはベスト。
もちろん、大学行きたいのなら自分で勉強しなさいというのも一理ある。
でも大学の講義を受けて何度も何度も高校生以下のレベルの学習から独学で学ばなければならないって相当精神的にもキツイはず。

教育格差って悲しいですね。
結局のところ、非行少年少女が通う傾向にある学校って「あんた達はどうせ大学いかないからこの程度でいいでしょ」ってスタンスなんだと思う。
それを考慮すると国としても大学にいく意欲のある人間を切り捨てないためにも貧しい家庭の子供に教育のサポートはすべきというのは理解できる。
でも、だからって貧しい家庭の子供全員に国費を費やしてマトモな学校にいれて学校に混乱を招くようなことはする必要はない。

勉強する意欲のある子供だけを救済すればいいだけの話。
そういう子供を選ぶのが面倒だから貧しい人には平等に教育を与えてあげましょう、って国費垂れ流し。

公立の学校の質を向上させればわざわざ私立のマトモな学校に非行少年を投入する必要もないのに。
そういう部分には手を抜いてやってきたのがチリなんだな、と。

だからこそチリでは私立の学校に子供を入れておくのがベスト。
幼稚園は公立でもまぁ場所によっては大丈夫ですがね。

だからこそ教育にはお金がかかるのか、といまさらながら納得してしまいました。

それでは
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教育現場からの模範解答と現実

2018.11.22.23:13

娘のクラスメイトの男の子、かなりの問題児です。

クラスのほぼ全員の母親からのブーイングをくらってる。
まぁ、非行少年ですから当然。
クラスを混乱に招き入れてクラスメイトをいじめ、あるクラスメイトは登園拒否。

チリってwhatsappというのがコミュニケーション手段としてよく利用されています。
日本で言うラインだと思うのですが。

学校の父母のコミュニケーションの場としてwhatsappが使用されていてよく問題児の名前があがっています。
多くの母親が問題児の行動について批判しているようで。
すでにクラスの母親の多くがその問題児をクラスから追放するように要求したようですが、学校側からの回答はNO。

理由は
問題児がいても学校としてはその問題児を受け入れて学校として何とかしていかなければならない
というもの。

まぁ、教育現場で子供を簡単に見捨てるというのはよくないことでしょうよ。
表向きだけでもそういった模範解答をしておかないとね。

もちろん、教師が頑張って子供に接していけば子供が変わるケースもあるかもしれません。
いや、本当に熱心な教師が自分の生活を犠牲にしてでも頑張れば非行少年が変わる可能性はあるでしょう。
でも、ここ、チリですよ。

そんな簡単に変わらないって。


地区で評判の悪い学校に一人だけ勉強ができる生徒がいたとする。
その生徒は99%いじめのターゲットになります。
理由は
お前が勉強できるせいで自分達が勉強できないのは教師のせいだと証明できない、
お前も一緒に勉強できなくなるべき、
といったもの。
それが非行少年少女が多く通う学校のクラスの空気。


なんでそんなことがわかるかって?

旦那が経験したから。

旦那はいつも地区で最低の学校に通っていたけど、遺伝なのかなぜか勉強ができたようです。
で、クラスメイトはそれが気に入らない。
旦那が勉強できるせいで自分達が勉強できないってのが証明されてしまうからいつも殴りかかったりされたそう。
旦那はもうそんなのに慣れていたから殴られたら殴り返すという喧嘩をしょっちゅうしていた。
常にそうやって戦っていたから生き残ったけど、それが気の弱いタイプだったら確実に潰されていたでしょ。

大抵非行少年って集団で個人を攻撃するから根が汚い。
数人で1人をターゲットにして自分達が勝ち誇った気でいる。


今は娘のクラスに非行少年は1人、だから何とかなってる。
でもこれが2人、3人と増えていったらクラス完全崩壊ですよ。

1人の非行少年によって数人のクラスメイトが自宅で家族と会話をする気力さえ失われたり、登園拒否になったり。
まず保護すべきはそういった被害者だって。
もちろん、世の中には色んな嫌なやつもいる。
子どもの頃にそういった経験をして精神的に強くなっていけば大人になったときにいじめを受けても平気でいられるという考えもあるかもしれない。

では実際にその非行少年に対して学校側は何をしているか。
ただ親と話し合いをしている。
しかも非行少年の親なんて教育に無関心だから学校から呼び出し食らったら出て行くけど(無視することもある)、はいはい言って実際には何もしないタイプがほとんど。
親が子育て放棄している家族の子供をどうやって改心させるのか。

1人の非行少年によって数人のクラスメイトが潰されているのに学校はその少年を受け入れなければならない理由はどこにあるのか。

謎です。

非行少年のいじめによって数人のクラスメイトが社会から脱落していったらもっと非行少年少女が増えるでしょ。

わざわざ非行少年を学校にとどまらせて多くの脱落者を出す前に、追放したほうが被害が小さくてすむ。

なぜクラスの多くの母親が怒っているかって、
①子供に悪影響が出ている
②非行少年の母親は少年の素行に無関心
③学校はただ非行少年を野放しにしている(ようにみえる)

まだ母親がなんとかしようと努力していればここまでブーイングは出ないと思う。
だってチリって子供に対して寛容な人が多いから。
でも肝心の親が無関心で子供を放置してれば誰だって怒る。
学校としてもきっと何か対策をたててるんだろうけど、そんな簡単にペラペラとその内容を他の生徒の母親達に話すわけにもいかないだろうし。
で、結果として説明不足のような感じになって生徒の親は不安になり不満をつのらせる。

旦那が非行少年から被害を受けている子供の母親に電話をして事情を聞いていたらその母親、電話口で泣き出したとか。
もうそこまで母親が追い詰められてるなんて異常事態だと思うけど。

これから娘のクラスはどうなるのでしょうか。
学校側がどうでるか見物です。

それでは

チリの教育制度は改悪されていると思う日々

2018.11.10.09:41

前チリ大統領によって教育は改悪されたと感じる今日この頃。

前チリ大統領は非行少年少女をマトモな学生の中に投入することで非行少年少女が改善されるというオメデタイ考えをもっていたようで。

最近娘の学校のクラスメイトの素行がすこぶる悪い。
娘の話によると常に女の子を叩いたりしているらしい。
あるクラスメイトの母親の話によるとある男の子は石で女の子を殴ったようで。
またある女の子は鉛筆で頭をさされるようなことがあったとか。
ある男の子は毎日3回殴られて家ではもうほとんどしゃべらなくなってきているらしい。

以前からラ・セレナの学校と比較するとオバジェで評判のいい学校の一つと言われていたわりには素行の悪い子供が多い印象は受けていた。

娘が言うには男の子のほとんどが素行が悪いと。
先生が女の子の名前を呼ぶと女の子が返事をする前に
「死にました」
とか男の子が言い出したようで。

学級崩壊が近いのでは、と思ってしまう。

全てではないけど、前チリ大統領が私立の学校に非行少年を混ぜたのが原因だと。
以前であればお金がない家庭の子供は私立の学校には入れませんでした。
当然ですよね。
全てではないですが、やはり教育にお金をかける余裕のない家の子供ってかなりの高確率で非行少年少女であることが多いんです。
それなのに前チリ大統領がそんな子供にわざわざ税金をかけて私立の学校に入れるようにしたもんだから問題が起こる。

マトモな家庭の子供は人を叩いてはいけません、とか人の話はきちんと聞きましょうとか基本的なことは家庭で教育されている。
でも非行少年少女はそもそも親がそんな教育を受けてないから当然教えない。
そんな子供がクラスに投入されれば体が小さくて優しい子供がまずターゲットにされて暴力を振るわれます。
実際親が非行少年少女だったのであれば、親が家庭で子供に暴力を振るっている可能性もかなりあるし。
それをそのままクラスでやっちゃうのが非行少年少女。

普通に今までどおりに非行少年少女とマトモな子供を分けて教育していればこんな被害は勃発しなかったのではと。

もうクラスメイトが石で殴られたなんて聞いたら私も親として普通に人を殴ってはいけません、なんてのんきなこと言ってられません。
とりあえず自分の身は自分で守りなさい、です。

そして、旦那のアドバイス。
男の子が攻撃してきたら金玉を蹴れ

決して自分から殴ってはいけないけど、これくらいの教育をしとかないと何か起こるかもしれない。
そんな教育現場を作ったのは前大統領です。

問題なのは、たとえ学校を変えてもどこにでもそんな非行少年はいる可能性があるということ。
だって貧しい子供のために国が学校にかかる費用を負担してるんだから学費がどんなに高い学校にいこうとも非行少年は入ってくる。
だとしたらマトモな家庭の親と手を組んで問題児を学校から追い出すくらいしないと自分達の子供の安全は確保できない。

娘も以前にクラスメイトの男の子に頭を蹴られたことがあります。
この国の学校に安全な場所なんて存在しないんですよ。

だとしたら親としては言いたくないけれど、ここはチリ。
自分の身は自分で守れ、です。

以前であれば私の中では田舎町ってのどかで安全なイメージだったけどチリでは違います。
決して安全ではない、というよりむしろ人を尊重するとか順番を守るとかいった基本的な教育がきちんとされてないから都会よりも危険かもしれません。

ただそれでもやはり、チリでは公立学校よりは私立学校に行かせるべきですね。
非行少年少女のパーセンテージが圧倒的に違いますから。
あ、でも大学はまた違ってきますよ。
大学は公立のほうがレベルが高いケースも多々あるとか。

とりあえず、チリの現大統領ピニェラさんは前大統領よりもマトモな人なので教育制度を改善してくれることを祈っています。
本当にチリの前大統領はロクなことをしなかったおばさんでした。
そのおばさんが大量に輸入した教育を受けていない共産主義が大量にチリ全土にあふれています。
大量の移民のなかにはマフィアも混ざってる。
本当にどうしようもないことをしてくれた前大統領でした。

別に貧しい人にサポートをするなと言っているのではないんです。
貧しくても勉強ができたりする子供であればサポートすればいいけど、全ての貧しい子供をマトモな学校に入れて学校を崩壊させることはないのでは、という疑問です。

改悪されたチリの教育制度、今後どうなるのでしょうか。

それでは



チリで生活するのに必要なのは粘り強さと交渉力

2018.09.15.10:55

私、短気なほうではないのですがさすがにチリでは激怒しそうになることがよくあります。
で、よく感じるのがひたすら耐えて自分の必要なモノを手に入れるには交渉力が必要だということ。

一応、日本を離れてかなりたつのでそれなりに日本と違うことに対して寛容にはなっているつもりですが、それでもチリのサービスの悪さにイラっとする。

先日、旦那が裁判所に出頭するように要請され(無実の罪)旦那と真犯人で裁判所へ出頭。
で、真犯人頭が空っぽですから出頭する際に必要な書類を自宅に置いてくる始末。
真犯人は旦那名義の車で駐車違反をし、その罰金を払わずに逃げたため車の名義人である旦那に裁判所からの出頭命令が。
その事情を真犯人に話し、旦那は真犯人を引き連れて裁判所に行ったにもかかわらず真犯人が必要書類を自宅に置いてくるというなんとも愚かな行為からその日に問題を解決することはできないという事態に発展。
旦那は事情を粘り強く説明し、翌週の月曜に真犯人が1人で裁判所に出頭して罰金を支払えば問題は解決するということになった。
旦那は一安心し翌週の月曜に念のため、出頭したか真犯人に確認すると、忘れてたとか言い出すわけですよ。
もう本当にちゃぶ台があるのならひっくり返したいくらいの勢いで私は激怒ですよ。

明日必ず処理するから

と真犯人は言う。
で、その明日にはヤツは何もしなかった。
言い訳は、忙しかった
もうね、警察に電話して真犯人が旦那の車盗んだんで車取替えしてください、真犯人窃盗の容疑で逮捕してください、といいたいくらいですよ。

私はというと、その2日後にラ・セレナに行く予定があったので旦那と相談。
真犯人に罰金の支払いに必要なお金を旦那の銀行口座に振り込んでもらって私が罰金の支払いをするということに。
何度も念を押してやっとこさ口座にお金が振り込まれたと思ったら、3000ペソたりねー!!!
でもまぁ、踏み倒されるよりマシだと考え直し私は裁判所へ。
ただ問題だったのは必要な書類が手元にないということ。

まず、形式的に必要書類がない場合には門前払いをくらいます。
なので旦那が裁判所へ電話をし、交渉へ。
どうやって話をしたのかは謎なのですが、旦那が書類ナシで裁判所へ行け、というので書類の写真データだけを持って裁判所へ。
するとすんなりと中へ入れてくれて、書類なしですぐに罰金支払いに必要なコードを準備してくれました。

私が思うに、この形式的にしか行動をしない下っ端の奴らをいかに動かすか、ということが重要なのかと。
ただ大抵チリでこの下っ端って仕事やる気ないし、例外事項なんて絶対に自分で処理したくないから動かない。
この時点で私は怒りをあらわにしてしまう。
でもこの下っ端を突破しないと話のわかる人間は永遠に出てこないんですよ。
間違っても「上のモンだせー、コラァー!!!」なんて言ってはいけません。
そんなこと言ったら、門前払いです。

この下っ端に「何とかこの人を助けてあげたい」「かわいそうだ、何とかしてあげたい」と思わせるのが肝心なんです。
それには粘り強さと交渉力、というよりも会話力?が必要です。

物事には原則と例外があります。
チリって物事に対して柔軟なケースが多い。
ただ、上手く自分のケースを例外にしないと相手は柔軟に対応してくれない。
そりゃそうですよ、例外ケースなんて相手にとっちゃ余計な仕事ですからできればしたくないわけで。
だから粘り強さと交渉力が必要なんです。

下っ端に激怒したって意味はない。
それでも下っ端って大抵コチラを激怒させるようなことしてくれるわけですよ。
そのときの激怒をいかに抑えて上手くボスを引っ張り出すか、それがチリで上手く不可能な状況を可能にしていくコツと言ってもいいかもしれません。

私にはそんな能力ありません。
でもなぜか旦那はあるんですよね。
もちろん、チリ人全員がそんな能力持っているわけではない。
限られた人間だけでしょうね。
大学卒業している人間でもこの能力を持っている人と持っていない人といる。
教育の問題というよりも、どうやってその人が生きてきたかという問題かもしれません。

とりあえず私もその能力を身につけるために頑張ります。

それでは

チリで持ち家を貸すということ

2018.08.29.21:38

チリで持ち家を誰かに貸すということはかなり危険です。

はい、終了ー。

とはなりませんね。

チリで家を貸すってかなりリスクのあることなんです。

実はラ・セレナの家は旦那の持ち家で今誰も住んでいない。
私達の引越しがそもそも予定外の引越しだったからラ・セレナの家には信じられないほどの私物がたんまりとおいてあります。
オバジェに全て移動させようと思ったら大型のトラックが必要だしオバジェの新居って倉庫とかもないから現実的に考えて物を全て移動させるのって不可能なんです。

でもこんな状態の家でも借りたいという人はいるわけです。

家主の持ち物が庭にあっても家の中においてあってもかまわないから家を借りたい、という人たちが。

私は家を貸したくない。
まとまった休みにオバジェから脱出してラ・セレナに滞在したい。
毎月ラ・セレナにくる用事がある。
家を貸したらそのまま盗まれるかもしれない。
などといった理由です。

ものすごーく簡単な言い方をすると
チリの法律って犯罪者を保護するために存在する
って言っても過言じゃない。

例えば誰かが持ち家を貸すとする。
で、家を借りている人が家賃滞納、何度催促しても支払わないものだから家主は当然出て行け!というわけです。
それこそ警察(カラビネロ)とか呼んで追い出しを試みる。
でも家を借りている家族は「私達は子供もいるしこの家を出たら住む家がなくなっちゃうから出て行けない」と主張して泣き出すわけです。
すると警察は何もできない。
なぜかというと、チリって家族、特に子供がいる家族を保護するような法律があって警察といえども強制的に誰かを家から追い出すことが難しいんです。
だからいくら警察が介入したって形式的には「どうかお願いです、どこか他の場所へ移ってくれませんか」みたいなお願いになる。
強制的に家族を追い出したら警察が訴えられる。

ということは家主は無料で家を泥棒に提供し、何もできない。
もし強制的に家族を家から追い出そうものなら逆に訴えられる可能性がある。
おかしいですよね、自分の家なのに。
でもチリってこういうことが日常的に起こっている。

近所の人は以前に家を貸したら問題が起こりすぎてもう二度と家は貸さないといっている。
家を借りていた人があちこちに借金をしていてその人が家から逃げ出した後、借金のかたに家にあるモノを借金取りが持っていこうとしたから大変だったって言っていました。
でも家にあるモノって家主のものであって家を借りていた人のものじゃなかったわけです。
で、それを理解してもらうためにものすごい労力を要したとか。

あと、チリ人って日本人のような常識は皆無です。
だから家を借りて返すときには借りたときと同じ状態を保つようには言われていますが、それを守る人ってかなり少ない。
湯沸かし器が盗まれていたり家の中が完全に破壊されていたりそんなことはよくあることです。
家を貸しても家の修繕や家を借りていた人が支払わなかった水道代や電気代という借金の支払いで、家賃収入以上の出費が後からやってくるっていう可能性も十分にある。

最近だと南米からの移民が増えているからもっと気をつけなければならない。
貧しい人がチリに流れてきているわけです。
ハイチの人とか家族が一部屋を借りて生活しているケースもある。
下手すると家を一件借りてそういった移民に一部屋ずつ又貸しして稼ぐなんて奴らもいるかもしれない。

私が一番恐れていることって、家を貸してある日自分の家の様子を見に行ったら見知らぬ人間が何人も家の中に住んでいた、なんて状況です。
一つの家に2つか3つの家族が同居なんてしてたらいざラ・セレナの家に戻りたいと思っても彼らを追い出すのなんて不可能に近い。
チリでも一応、基本的には一軒の家を貸すのは一つの家族(核家族)に対して、という暗黙の了解がある。
でも他の南米出身の人たちって多分そんな意識はない。
だから一つの家族って言っても、蓋を開けてみれば家族の単位がでかすぎて芋づる式に家族という名の下ゾロゾロと何人も引き連れて家にやってきた、なんてことがありうる。

実際に、私達が危うくそのパターンにはまりかけたんです。
私個人としては家を誰かに貸したくない。
でも旦那の友人が執拗に家を貸すように迫ってきた。
そもそも私の中でチリの「友人」という名の下に迫ってくる人間に家を貸すということ自体リスキーに思えるわけです。

「友人だから今月の家賃ちょっと待って」
「友人だから家賃もっと安くして」
「友人だしお金ないから今月家賃払わなくても許してくれるよね」
「友人がお金がなくて困ってるのに家から追い出そうとするわけ?」

こういったことはよくあること。
本当に友人であるならばこんなことは言わないと思うけど、チリであればよくあること。
まぁ、こんなの友人じゃないよね。
でも家族であってもこんな問題起こるから友人間なんてもっとある。

ウチの近所って大体家賃相場がチリペソで2万5千ペソから2万8千ペソ。
2階建ての家だと2万ペソってこともあるけど、私達の家は庭も広いからたとえ家がものすごく奇麗じゃなくても2万2千ペソとかで貸せる感じです。

旦那の友人は私達の私物が家の中にあってもいいし、私達が週末にラ・セレナに来るなら家に滞在してもいいという。
それを考えるとまぁ、家をのっとられる可能性は低い。
だって家の合鍵を私達ももつことになるから。
旦那の友人とその奥さん(コロンビア人)8ヵ月後には赤ちゃんも家に住むことになる。
でもまぁ、カップルと赤ちゃんで、たまに私達が家の様子を見に行ける、私物を動かす必要もないとなれば大特価で月2万ペソ家賃はきっちりとコチラが催促しなくても決められた日に支払うことという条件をだした。
すると1週間後に旦那の友人は家賃が高いと言い出した。
家は奇麗な状態じゃないし、と。
でもそもそものスタート地点が間違っている。
私は家を他人に貸したくはない。

彼は旦那に家を貸してくれとお願いをしているのであって、旦那が家を借りてくれとお願いしているわけではない。
なぜそこまでずうずうしくなれるのかと思いながらも、一応旦那の友人ということで条件をだした。

家を修繕したいのなら修繕してその費用を家賃から天引き、修繕が終わるまでは家賃月1万8千ペソで修繕後は家賃月2万ペソ。

すると友人は感謝するどころか
「それが当然だと思ってた。だって家賃2万ペソなんてあの家の状態では払いたくないし。」
とまで言い出した。
だったら他の家を探してくれ!!
といいたいのを我慢してその場を去りました。

で、まぁ、彼の態度から賃貸契約を結ばなければ将来的に絶対に問題は勃発するし下手したら家が戻ってこないかもしれないとおもったので、公式に賃貸契約を結ぶということを打診。
すると友人はかなり同様。

もしお金がなくて家賃が期日どおりに支払えなければどうするの?

とか言い出した。


最初から家賃滞納、するつもりだったんか!!!


チリでは友人や親戚、家族と名乗る人間ほど注意しなければなりません。

で、まぁ何とか賃貸契約を公式的に結ぶという話でまとまりました。

翌週、私達はラ・セレナに行く予定があったのでそのときに賃貸契約を結ぶということになる。
で、当日旦那が友人に連絡したけれど連絡が全くない。
まぁ、家をすぐにでも借りたいのは友人であって私達の意思ではないから連絡あるまで放置しておこうということに。
だって賃貸契約しなければ家は貸さないということにすれば問題は起こらない。
それに家には私物が多すぎて正直家を貸せる状態ではないと思っていたわけです。
若干、このまま連絡が来ず家を貸さないという方向になればと思いはじめていました。

それから3日後にやっと連絡がきた。
でも私達はすでにオバジェに戻ってきていたわけで。
もし賃貸契約をするのなら彼らがラ・セレナからオバジェに来なければならない。
それが筋ってもんです。

まぁ、電話で旦那にぐちぐちと言い訳をしだしたんですよ。
今すぐにでも家を借りたいのにラ・セレナにいないってどういうこと、と。
昨日仕事がやっと終わってお金も手に入った、妻の妹夫婦からも家賃を払うためのお金を回収した
全て準備完了なのにすぐに家を借りられないってどういうこと?と。

ちょーっと何かおかしい。
で、旦那がつっこんで聞いてみた。

何でアンタの奥さんの妹夫婦から家を借りるためのお金を回収したの?

普通に返答が。

「だって借りる家に妻と妻の妹夫婦、プラスその夫婦の子供2人も一緒に住むから。」

いやいや、賃貸契約は友人とその奥さんであって普通に妹夫婦は無理だって。

もし旦那がつっこまなかったらコチラの許可もなく当然のように2つの家族が一つの家を陣取っていたかもしれない。
っつーか、2つの家族で一つの家を借りようと試みてその上家にケチをつけ、値引きまで迫るなんてとんだ友人だと私はどん引き。

とりあえず、この件はなかったことに、とお断りしました。
まぁ、彼らは今滞在している家をすぐにでも出なければならない状況で住む予定だった家にも引越しできず大変だとは思ったけどそれは彼らの事情。
3日も連絡せずに今になってすぐに家を貸せってのも向こうが悪いわけで。
こっちが親切心で家を貸したら最後、家賃は滞納、2つの家族は家を陣取る、私達が必要な時に家を返してもらうことはできないという状況に陥るのは目に見えています。
心を鬼にして断り、問題を未然に防ぐのが一番です。

知り合いが言っていたのですが、チリでも日本のように不動産会社が仲介になって家賃回収もきっちりしてくれるというシステムもあるようなのでそういったものを将来的には利用しようと思っています。
もし家を誰かに貸すのであれば。

チリって本当に恐ろしい国です。

それでは

プロフィール

victoria0501

Author:victoria0501
大学卒業後、3年会社勤め。その生活に嫌気がさし1年のつもりでオーストラリアへ現実逃避の旅に。そのままオーストラリア、ニュージーランドをフラフラし現在の旦那と出会う。妊娠が発覚し、2013年2月にチリへ移住。

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